アメリカ演奏旅行報告④

4/11~4/12

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■ 2005年4月11日(月)

朝寝坊!! 6時15分にムーディー聖書学院のリハーサルに出発するはずだったのに・・・6時半起床。5分で身支度終了の記録達成!朝のラッシュの中シカゴのダウンタウンに向かう。少なくて貴重なリハーサル時間を30分もミスしてしまった。ホールの使用時間はシビアにビッチリ割り当てられている。

気を取り直して空き時間にムーディー書店に行き、聖歌隊の ためにイースターカンタータ3曲の楽譜をゲット。 11時30分~1時の練習を終える頃、全曲の音色が決まり、やっと一息つく。この頃から持病の蓄膿症が暴れ始め、上顎洞に膿がたまって腫れてきた。歯、目、耳が痛い。肩もパンパンに張ってきた…あと1日!今日は早く寝よう・・

Moody音楽堂パイプオルガン
Moody音楽堂パイプオルガン
■ 2005年4月12日(火)

朝6時、今日も勝見先生の運転で、ムーディー聖書学院に向かう。(有難う!)7時半からアシスタントをしてくれるジェミーとリハーサルがある。オルガニストにとってアシスタントは伴奏者。また、オルガンは1台ずつ性格も形態も響きも違うので、毎回演奏会までの準備が本当に大変だ。(ピアノを弾くさかえさんは、あっという間にドレスリハーサルを終えてしまうので羨ましい。)ここのオルガンは演奏台とパイプの位置が離れているため音が遅れて聞こえる。オルガン教授が、オルガンの事を「おばあちゃん」と呼んでいたが、たしかに…あちこちから様々な音がしたり、鳴りっぱなしになったりする。あれこれ試してとっさの対処の仕方を学習し、彼女の癖を読み取るのもオルガニストの仕事。後は本番を待つのみ! うう・・・歯が痛い・・・

4時、さかえさんが励くんとメトラ(電車)で会場入り。今晩は、Dr.チャイルズの前で、彼の曲を2曲弾くので、張り切っている。実際、回を重ねるごとに良くなってきているので楽しみだ。

Moody音楽堂 客席後方
Moody音楽堂 客席後方

午後7時Dr.チャイルズの祈りで、コンサートが始まる。

1曲目はオルガンで、アラン作曲の「リタニー(連祷)」

切なる願いの祈りが、激しく繰り返される。

2曲目もオルガンで、メンデルスゾーン作曲ソナタ6番「主の祈り」。名曲だ。「天にましますわれらの父よ!」と主の御名を讃え、静かに「御心が地に成されますように」・・・「われらの罪を赦し、こころみにあわせないで悪より救いください」は全身全霊で叫ぶ! そして「アーメン=かくあれかし」美しい!

この後ピアノで、3曲続けて演奏。

まず、ハイドン作曲のシャコンヌ。

ポスター
ポスター

F.メンデルスゾーン:ソナタ第6番ニ短調「主の祈り」[16:04] 演奏 日山かおる

そしてDr.チャイルズ作曲の「乳と蜜の流れる御国へ」

この曲は、17歳で車の事故のため亡くなったエミーが題材になっている。冒頭は、ワゴン車の中で楽しく遊ぶ8人の少女たちの笑顔と、アーミッシュの村の、のどかな初夏の風景を描写する。突然の事故の描写に続き、悲しみと葬りの歌は、12世紀の讃美歌から取られ、突然地上の歩みが終わる時、神の身元にゆく備えが出来ているかと問いかける。

3曲目は教会のCDにも収録された「いかに謝すべき」。これは人が苦しみと葛藤の中で神に会いその心が平安に満たされていく過程を描いた曲。さかえさんのために書かれたような曲だ。素晴らしい!

プログラム
プログラム

E.T.Childs:「いかに謝すべき」[6:42] 演奏 勝見さかえ

続いて、パイプオルガンのための「祈り」を弾く。今年被爆60周年を迎える広島からのメッセージとして。ここシカゴで、原子爆弾の開発が始まった。この曲は原爆をつくりそれを使ってしまった「人間の罪」と、それに警鐘を鳴らす「全世界の鐘」と「焼け野原の上を飛ぶ鳥」、そして死んでしまった少女が輝く星となって平和を祈るという内容だ。

聞いた人は皆「恐ろしい!怖い!」と言った。人間の業、罪、滅びが心に迫ってくる。

曲が終わっても、会場は静まり返っている。続く、バッハ作曲の「おお人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」が、その罪のために、贖いのためにイエス・キリストが十字架にかかり、滅びから救い出してくださった!というメッセージが、魂をとらえる。弾きながら感動!

最後の曲は、罪と死に打ち勝ち、復活された主を讃美するヴィドール作曲のトッカータ。

何人もの人から「演奏会を聴いていて、主の救いを受けた事の喜びを思い、涙が止まらなかった」と言うコメントを頂く。Dr.チャイルズも大変喜んでくださり、「次のシーズンには、是非、ビリー・グラハム出身校のWheaton College Churchで演奏会を」と言ってくださった。

Dr.チャイルズ師とともに
Dr.チャイルズ師とともに

帰りに唯一の観光をと、シカゴの夜景を見に行った。

キャー! これって飛行機の中で見た映画 "Shall We Dance?" じゃん!

シカゴ夜景
シカゴ夜景
■ 2005年4月10日(日)

8時半からリハーサル。朝9時の第1礼拝と10時20分からの第2礼拝で、特別讃美の演奏をする。礼拝が始まるとブライアンのリードで、約20分讃美と祈り。バンドが良く訓練されている。続いて挨拶とお知らせ。その後献金。この時に演奏した。アメリカの方は、ヴィドールのトッカータが本当に好きだ。みんな立ち上がってどよめくような拍手をしてくださった。ビックリ!

North Suburban Evangelical Free Church
North Suburban Evangelical Free Church

午後3時いよいよ演奏会。期待をひしひしと感じて、身が引き締まる。

それにしても設備とスタッフが整った教会だ。音響、照明、映像、舞台・会場設定、会場係り、受付係り等、とても行き届いている。演奏だけに集中できるのが、本当にありがたい。演奏会は休憩を含めてたっぷり2時間。プログラムのテーマは「祈り」。英語と日本語で曲の解説と、そこに込められた作曲者や演奏者のメッセージを書いていただいた。始めて教会に来られた近隣の方や日本人の方が多くおられ、(広島キリスト教会の音楽礼拝と同じように)大変良い伝道の機会となった。

演奏会ポスター
演奏会ポスター

ブライヤン師は、演奏会の後、目を潤ませながら感謝してくれた。いつか、広島に来て演奏して頂きたい。

教会員や、演奏会にこられた方々の様子から、勝見先生たちが、この教会や地域でよい交わりと、本当に良い証と働きをしておられることが伝わってきた。可能ならば、帰国後も良い交わりが出来れば、色々な意味で互いに成長し会えるのではないかと思った。

演奏会後ブライヤン師と
演奏会後ブライヤン師と